言葉にはつくせないものがある


実家で母と二人暮らしだった姉は私と妹が遠方に嫁いだために、9年間1人で母の介護をした。私と妹も時々帰省して手伝ってもおむつのあて方など全くダメで姉の迷惑になり悲しい思いばかり。
姉は途中で大病を患いながらも、ショートステイやデイサービスを屈指して頑張り、2人の間には固い絆ができていたようだった。私と妹は、入れる余地がないことを認識し、自分たちのできることだけに終始して、気持ちを転換させるようにした。
母を見送って、三人三様、それぞれ思うところがあった。
介護は、家族、姉妹であってもその当事者でないとわからないことばかりで、言葉にはつくせないものがある。


(宮城県・E.T/女性)