言葉に“命”を与える


親しい間がらだから、お互いに分かっていると思っていることが、案外、正確には伝わっていないことがあります。お互いの気持ちを十分に理解し合うには、やはり言葉できちんと表さなければなりません。 言葉を通して、自分の思いや考えを伝え、相手の気 持ちを理解することは、自分と相手との違いを明確 にすることでもあります。違いが明確になり、お互 いの心が通い合ったときこそ、お互いの出会いとふれあいの喜びを感じることができます。

言葉を通して、お互いの共感が深まり、そこに喜びが生まれたとき、言葉は“命”を持ったといえま す。言葉に“命”を与えるのは、相手になんとかして自分の思いを伝えたいという、私たちの心なのです。


出典:ニューモラル-心を育てる一日一話