「もったいない」という心がけ


地球環境保護運動に尽力したケニアのワンガリ・マータイさん(一九四〇~二〇一一、ノーベル平和賞受賞者)は、来日時に「もったいない」という日本語に出会って感銘を受け、これを世界に広めることを提唱しました。

もったいない―――この言葉には、「その物の値打ちが生かされず、無駄になるのが惜しい」という意味が含まれています。

 

わが国の先人たちは、「もったいない」の精神で物の価値を生かしきり、資源を次の世代のために保ち、残してきました。

この精神をしっかりと受け継いで、一人ひとりが日々の暮らしの中で資源を浪費せず、

どのような物も大切に扱い、リサイクルも含めて十分に活用する努力をしていくことが、

地球環境を守るために私たち一人ひとりにできる「小さな心がけ」の一つではないでしょうか。


出典:ニューモラル 心を育てる言葉 366日