「価値づけ」しない愛


心と心がふれあう人間関係が構築されるとき、そこには必ず共通する要素があるようです。臨床心理学者の杉田峰康氏は、次のように述べています。
「相手が『かわいいから』とか、『言うことを聞くから』『よい成績をとるから』『経 済的に豊かだから』、だから大事にする、というような自分にとって都合のよい条件づけ、価値づけをした愛情ではなく、あなたが存在していることが大事、という気持ちで人と接すること、つまり条件のつかない大きな愛が本当の愛なのです」(要旨/ 参考=『人を育てる「愛のストローク」』モラロジー研究所)
私たちは人と関わるとき、自分の期待に応えてくれる相手を大事にしようという気 持ちがはたらきやすいのではないでしょうか。自分にとって損か得かではなく、まず 相手のことを認め、相手の幸せを祈ることだけに集中したいものです。


出典:ニューモラル 心を育てる言葉 366日