ありがとう


私が台所にいると「何してるの?」と台所に来、せんたく物を干していると「何干してるの」と物干し場まで追ってくる母。「~して」と頼んでくる。元気になってくれたことは、嬉しいが正直鬱陶しい。ただ、何をしても「ありがとう」と言ってくれる。入院中は身体を拭いたり、TVのスイッチを渡すだけでも、退院してからもそうじ、せんたくetc。何かする度に「ありがとう」と言ってくれます。その言葉を耳にすると、なんどもやわらかい気持ちになり、一瞬でも鬱陶しいと思ったことを猛省する。 食事の支度も食材を細く刻むことで食べやすく喜んでもらえると思うと面倒な事もあえてやろうと思える。 ありがとうと言ってくれることにありがとう。 いくつになっても、いつでもどこでも感謝心と思いやりを忘れてはいけないと改めて実感しました。


出典:ニューモラル 心を育てる言葉一日一話