調和がとれた円満な人


どんなときでも優しく、温かく、謙虚で、思いやりの心を失わず、他人の幸福を願いながら生きていきましょう。

もちろん、人によって、行為や言葉の受け取り方はさまざまです。こちらが相手を思い、一所懸命に努力していても、悪口を言われたり、あざけられたりすることもあります。

しかし、相手からどう思われようとも、相手のことを思いやる気持ちを忘れてはいけません。どんな人格者でも、万人から好かれるわけではないのです。ただただ謙虚であり続けることが大切です。

調和のとれた、円満な人間になることを目指しましょう。

言わなくてもいいことは決して言わず、必要なことはきちんと話すことが大切です。自分の意見に執拗にこだわってはいけません。また、優柔不断だったり、ゆっくりしすぎたり、せっかちになりすぎたりして、人に迷惑をかけないようにしたいものです。

道徳的に生きることを心がけ、温かい春の日の光のように優しい心を持つ、「調和がとれた円満な人」は、自然に優しく柔らかい顔つきになっていきます。奥ゆかしさと威厳とを兼ね揃え、言葉遣いも行動も、慎重で親切なものになるでしょう。すると、目上の人からは愛され、同僚や後輩から尊敬され、仕事の関係者からも信頼され、喜びに満ちた人生を送れるはずです。


出典:「三方よし」の人間学