諸力を真に生かすものは品性


昔から、「何人(なんぴと)もその初めはあれど、その終わりを全うするものは少ない」といわれます。社会の指導的立場にいる人でも、前半生は道徳的に努力しますが、後半生に至ると、その精神が緩んで節制を欠き、人に対して無慈悲になってしまう人が少なくありません。

ニューモラルでは、生涯にわたって道徳的努力を続けていくことの大切さを提唱しています。ここでいう道徳的努力とは、品性をつくるということです。 私たちが社会的な生活を送るために必要な要素には、知識や学力、財力、さらに社会的な地位もあるでしょう。
それらの諸力を正しく生かす高い品性こそが、真の幸福を実現する鍵であることを、しっかりと認識することが大切です。
(一八五号)


出典:ニューモラル-心を育てる一日一話