「夫婦になっていく」存在


夫婦が一体になるということは、「二心異体」から「異体一心」になることでしょう。それは結婚の時点で即座に成就できるようなことではなく、苦楽を共にする長い年月が必要です。性格も個性も、ものの見方、考え方、感じ方も違う男女が、愛によって結ばれ、愛を絆としてよりよく一致していこうとするプロセス、それが結婚生活そのものと考えるべきではないでしょうか。

結婚は結婚式という儀式で終結するものではありません。結婚すれば男性は夫になり、女性は妻になり、二人は社会も認める夫婦であるわけですが、しかし、夫婦は、「夫婦である」存在というより、不断に「夫婦になっていく」存在と見たほうが適切でしょう。


出典:ニューモラル 心を育てる言葉一日一話