親を大切にするとは


私たちは、さまざまな「恩恵」を受けています。特に、親は私たちの生命の根源であり、恩人です。親は自然の木々にたとえると、一本の樹木を地中で支える根にあたります。大地に太い根が張ることで、家族という幹が太く丈夫に成長し、枝や葉である家族一人ひとりが安心して暮らせるようになるのです。

親をないがしろにするようなことは、自分の生命の根源をないがしろにしているのですから、一時は枝葉が生い茂り、花が咲くことがあっても、やがて枯れてしまいます。親のこれまでの人生をねぎらい、心から大切に思いながら感謝の生活を送ることは、根に「喜び」という栄養分を注ぐことになります。恩人を大切にしていく人は、必ず明るい未来が開けてくることでしょう。 (一〇一号)


出典:ニューモラル-心を育てる一日一話