「心の成長の旅」を通じて


学校教育を受ける時代と成人期の初めごろまでは、一人前の社会人になるための修行の時代といえますから、いろいろなことを学ばなければならないのは当然といえば当然でしょう。ところが経験を積んでくると、新しいことを学ぶのが面倒になることもあるのではないでしょうか。
しかし、人の一生を「心の成長の旅」としてとらえるなら、体力や気力が衰え始める壮年期以降は、心の面の成長を「学び」の目的としていきたいものです。「心の充実」や「心のゆとり」は、この年代にこそ望まれるものでしょう。 生涯学習の目的は、私たちが青年期だけでなく、壮年・高年になっても学び続けることで、自分の能力を十分に開花させ、心豊かな人生を築くことにあるといえます。


出典:ニューモラル 心を育てる言葉 366日