言葉に「命」を与える


「親しい間柄だから、言葉を省いても理解してくれるだろう」と思 っていると、案外、正確に伝わっていないことがあります。お互いの気持ちを十分に理解し合うには、 きちんと言葉で言い表さなければなりません。丁寧に自分の思いや考えを伝え、相手に理解してもらうように努めることは、お互いの意思の相違点を明確にすることにもつながります。そのうえで相手の言葉にも耳を傾けてこそ、その相手との間に真の絆が生まれるのです。
言葉を通してお互いの共感が深 まり、そこに喜びが生まれたとき、 言葉は「命」を持ったといえます。 なんとかして相手に自分の思いを伝えたいという心が、言葉に「命」を与えるのです。


出典:働く人の心を磨くモラルBIZ 第36号