人生の「主役」と「脇役」


自分の人生の「主役」である私たちは、自分を中心にして物事を考えます。ですか ら、人との関わり合いでは、いろいろな衝突が起こります。例えば親子関係において、親の立場で子供を見ていると、親の思うようにならなけ れば腹が立つでしょう。職場でも、自分に間違いはないと考えている上司は、異論を 唱えた部下に対して、指示に従わないやつだという思いが湧いてくるでしょう。しか し、子供は自分の持ち味を発揮して、精いっぱい生きようとしているのであり、部下 も上司とは違った角度から、よりよい仕事のあり方を考えているのかもしれません。
人は誰もが自分の人生を輝かせたいと願っています。自分を取り巻く人々も皆そう 思っていることを認め、自分が「よき脇役」の役割を果たすことも大切です。私たち は自分の人生の「主役」であり、他人の人生の「脇役」でもあるのです。


出典:ニューモラル 心を育てる言葉 366