主人の母が79歳で介護認定をもらい4年目。
同じ事を繰り返して言うのを聞く事が当たり前と思えるような日常になりました。

先の見えない在宅介護の日々。
時間がゆったり流れてます。
3人の子供の子育ても終了。
そんな中での楽しみはガーデニング。
綺麗な庭にするためは剪定や草むしり苗植えと心をくだいて来ました。
「お花綺麗や、なんて名前。」と義母。
テイータイムできるようにガーデニング用の椅子とテーブルを置くとコーヒーとお菓子を持って食べながら草むしりをする私の背に話しかけて来ます。
お花綺麗、お花綺麗と。

義母は私を褒めてくれている事に気づきました。
名前を知りたがる義母に答えます。
「キンリュウカって花で宿根草。」と。
もう少ししたら薔薇の時期が始まります。
白いツル薔薇はアイスバーグ。白雪姫という意味です。
ピエールドウロンサールという名前の薔薇はフランスの詩人の名前と。
10種の薔薇に対する毎年同じ質問の繰り返しと答え。
綺麗と喜んでくれて聞いてくれる義母がいる。
それだけで良いと思っています。


(石川県・S.K/50代・男性)