時間のプレゼント


狭い道路や出入口などで、皆が「われ先に」と争って進もうとすれば、どうなるで しょうか。きっと、自分も相手も周囲の人たちも、皆が不利益をこうむる結果となるでしょう。反対に「お先にどうぞ」と譲り合えば、人も車もスムーズに流れていくの です。世の中の人が皆、こうしたことを少しでも心がければ、渋滞などの現象の多くは解消され、より暮らしやすい社会が実現するのではないでしょうか。

「お先にどうぞ」と譲ることは、自分の時間をほんの少しだけ犠牲にして、相手にプ レゼントすることです。どんなに小さなことであっても、そうした実践を続けていけば、知らず知らずの間に、自分自身の周りに笑顔が増えていくでしょう。

その笑顔を目にしたとき、きっと、自分自身がいちばん大きな「報酬」をもらって いることに気づくはずです。


出典:ニューモラル 心を育てる言葉366日