喜びと働きがいの循環


「働く」ということについて、明治大学の齋藤孝教授は次のように述べています。

「人は誰かから期待されているときにこそ、エネルギーが湧いてくる。尊敬する人のため、あるいは世のため人のためになすことのほうが力が出る。自分の経済力のため、自分が幸せになるためだけに何かをする人は、エネルギーがどんどん枯渇していってしまう」(『働く気持ちに火をつける』文藝春秋)

まずは“期待され、信頼されているから仕事を頼まれたのだ”と考えて、与えられた仕事に対して地道に取り組んでみましょう。その結果として相手に喜ばれると、自分もうれしくなり、“次も頑張ろう”というエネルギーが湧いてきます。そのエネルギーでよい仕事をすれば、もっと喜んでもらえる。そんな“喜び”と“働きがい”の循環ができてくると、やる気もいっそう湧き上がるのではないでしょうか。

(四九四号)


出典:ニューモラル-心を育てる言葉366日