喜びも悲しみも、自分がつくるもの


現在の生活に不満があるとき――例えば会社勤めをつまらないものと感じるときなどに、あの上司やあの同僚がいるからだ、といった考えを持ってしまうことはないでしょうか。

そうしたときの心を見つめてみると、自分以外の周囲の人々の考え方や態度が変わることを期待しているようです。自分の人生に起こる「悪いこと」は他人のせいにして、「よいこと」も他から与えられるのを待っている、ともいうことができます。

こうした考えを改めて、「喜びも悲しみも、多くは自分がその原因をつくっている」 と考えてみると、どうでしょう。よくも悪くも、私たち一人ひとりの考え方と行動が「現在の自分」をつくっていると思えば、自分から積極的に「喜び」をつくっていこうという気持ちが湧き起こってくるのではないでしょうか。

(二七九号)


出典:ニューモラル-心を育てる言葉366日