動物園の象


ある動物園の子象は、柵の外に出たい一心で、何度も乗り越えようとしますが、柵があるためにできませんでした。やがて挑戦することをあきらめ、柵の中だけで生活するようになりました。それから月 日は流れ、子象は立派な大人の象に成長しました。 柵もゆうゆうと越えられるほど大きくなったのですが、乗り越えようとしません。結局その象は、その後も柵を乗り越えようと挑戦することもなく、その まま一生を送ったということです。
これと同じようなことが、私たち人間にもあるのではないでしょうか。簡単に乗り越えられる柵なのに、自分自身の考え方のクセで、つい難しい、できないと考えてしまったり、あきらめていることが意外に多いのではないでしょうか。


出典:ニューモラル 心を育てる言葉一日一話