人生は神様がくれた一枚の招待券


戦後の豊かさの中で、とりわけ若い世代は、現在の物の豊かさを当たり前のことと感じています。お金さえ出せば、並べられた商品がいつでも手に入る という生活に慣れ親しんできた結果、いつのまにか自分の仕事も大切な未来も、すべて「できあがった 商品」と考え、みずから創造することを避け、人生を消極的に生きているとしたら、たいへん不幸なことではないでしょうか。「この人生は神様が与えて くれた一枚の招待券である」と言ったのは、作家で詩人の高見順氏です。その招待券を使って、人生を色鮮やかなものにするため、私たちの持てるだけの心と体を使い、他人の役に立とうと考えること そうした人々の増えることが、住みよい世界をつくっていくのではないでしょうか。


出典:ニューモラル 心を育てる言葉一日一話