介護
「そばにいてくれるだけでいい」
下腹部に入れ墨をした現代風の超元気なお嬢サン、下腹部の病気入院し、毎日闘病日記を記していた。敗けるもんか、敗けるもんか男勝りの元気な言葉の連続の日記。そのかげで交際している彼氏と母さんが傍についているだけでいい、連いていてくれるだけでいいと二人に神頼み、27才の若さで涙をひとすじ頬を伝わせて息を引き取った。
ボクも家内に付き添っただけの介護で妻は短い生涯を閉じた。そばにいただけの情けない男だったが、「そばにいてくれるだけでいい」と言い残して逝ったお嬢サンの言葉に救われた気がした。
そばについていることも出来ない介護者に比べたら、そばについていてあげれただけでも患者にとっても介護者にとっても、しあわせだったのでは・・・と自分を慰めています。
(岐阜県・K.H/男性)