「内なるモラル」を発揮する


今、あらためて、自分自身の心に問いかけてみましょう。 嘘をついたときのこと。自分の失敗を人のせいにしてしまったときのこと。ルールや約束を破って、人に迷惑をかけたときのこと。自分のわがままから、家族の心を傷 つけたときのこと。損得勘定や自分の都合から、仕事の手を抜いたときのこと――。
そんなとき、気がとがめるような、悲しく寂しい気持ちになったのなら、すでに心の中に道徳心が根づいているといってよいでしょう。
モラルの実行とは、本来、他から強要されて行うのではなく、自分の心に根づいて いる道徳心に基づいて、勇気を持って行動することをいいます。一人ひとりの力は小さいかもしれませんが、自分の「内なるモラル」を家庭や職場、社会の中で発揮し続けていくことが、よりよい社会を築くために非常に大切なことなのです。 (四一七号)


出典:ニューモラル 心を育てる言葉 366日