「人のため」という視点が喜びを生む


「自分の好きなこと」「自分が夢中になれるもの」を仕事にできるのは、幸せなことです。

しかし、その考えにとらわれすぎると、自分自身を苦しめることになりかねません。

希望が叶わなかったときは、不平不満や後悔だけが残るでしょう。

心理学研究者の林道義氏は「子供に自信をつけたかったら、『好きなことを見つけなさい』ではなく、

『人の役に立つことを見つけなさい』と言うべきである。

(中略)人の役に立てば、人から喜ばれ、感謝され、好かれ、評価される。

本人も気持ちよくなり、自信も出てくる。人柄もよくなり、積極的に社会に出ていくようになる。

一生続けられる道も見つかるかもしれない」(『産経新聞』平成十七年七月四日付)と説いています。

自分に固執すれば視野は狭くなり、日々の小さな感動は失われます。

「人のため」という視点を持ってこそ、喜びの多い人生を築けるのではないでしょうか。


出典:ニューモラル 心を育てる言葉 366日