父の笑顔


「俺の足、こんなに細くなってしまった」と、パジャマから出ているすねを撫でながら、102歳の父はつぶやいた。
私はそのすねをさすって笑いながら言った。
「これやったらまだいい方や。お父ちゃんと同じ歳の人はもう骨だけになっているで」
父は一瞬キョトンとして、やがて大笑いをした。
天真爛漫に笑う父、その明るさが今もみんなを照らしています。


(鹿児島県・N.I/男性)