祖父と母


祖父は突然畑で倒れ病院に搬送された。
幸いにも命に別状はなく当日に帰宅することができたが高熱であり、また下痢が酷く夜中に何度もトイレにいかなければならなかった。
いつもであれば自力で不自由なく歩ける祖父が、高熱により全く歩けず布団から起き上がることもできなかった。
しかし私の母が肩を組みながら起き上がらせようとしても体格のよい祖父を一人で起こすことはできない状態であり、母から助けを求められた私は一緒に肩を組み布団からトイレへ連れていった。
それが夜中に何度も続き母と私は一睡もできず、気が付けば外は明るい。
急遽朝方に再び病院へ連れていくことにし、
祖父の体調は点滴により落ち着き私は睡眠を取ることなくそのまま出勤した。
仕事を終え帰宅すると母から助けてくれてありがとうと言われ、母と私の絆が強くなっていた。


(愛知県・Y.H/男性)