信頼する弟


僕は73歳で、あるデイサービスの介護職員としてパートで働いている。そして、家族の介護は、特に、98歳の母の介護は、弟にみてもらっている。弟がいなければ、当然、僕がみなければならない。だから、弟の要請があれば、何時でも、母の住む弟のいる故里の家に行けるように準備している。そして弟には、母の持っている財産の全部を使って、母を介護するように任せている。
自分が、介護職員であるから、高齢者介護がどのくらい大変であるかはわかっている。だから、とにかく、弟の出来る範囲で、よろしく頼むと母の介護を任せているのである。
僕の家族では、母の他に、妹が、特養に入所している。これらの費用も、弟に親の財産をすべて任せるという僕の方針で、弟に任せている。妹の所には、僕は、夏に訪れる。そのとき、写真や本を持って行く。妹は喜んで受け取ってくれる。
母のところにも、本や写真を持って行く。時には、妻や、娘夫婦と2歳の孫を連れて行くこともある。
とにかく、僕がみなければならない、母と妹を、弟に任せて、そのために、弟を信頼して、弟の指示に従って協力して、母と妹をみているのである。弟は、今は、離婚して1人で暮らして居る。そして、母と妹を1人でみていてくれているのである。


(山梨県・M.U/男性)