親の感化


親の権威というと、押しつけられたり、横暴なイ メージがあるようですが、決してそうではありません。親の権威は言葉で押しつけるものでなく、自然ににじみ出て、子どもに感じ取られるものであることを忘れてはならないでしょう。特に父親は、自分の日常の行動を通して、子どもによい感化を与える努力をする必要があります。子どもは、父親の言うことと実際の行動との間に矛盾があると、目ざとく見抜いて、父親に対しての信頼感をなくし、それが、 父親の権威を失わせる結果になりかねません。そうならないためにも、しつけの根本的な点で、父親と母親の考え方が共通していることが大切です。母親のしつけと、それに見合った模範を、父親が子ども に示していく努力が必要でしょう。


出典:ニューモラル-心を育てる一日一話