人生の「労」をいたわろう


お年寄りは、長い間、苦労をしながら努力を続け、今日の私たちの暮らしの礎を築 いてくれた恩人です。そうした長年の「労」を敬い、お年寄りに親しみを持つことの 大切さは、言うまでもありません。この「労」という漢字は、「苦労」「勤労」などの 熟語に使いますが、「いたわる」とも読みます。

今、毎日の暮らしの中で、お年寄りはどのような心配や不安を持っているのでしょ うか。そうした外からは見えない、人の心の中にある「労」に思いを馳せて、心配を 少しでも軽くするために何ができるかを考えることも大切でしょう。 「年を重ねたお年寄りにとって、周囲の人々と心の絆を強く結び、いたわりに満ちた 温かな人間関係を築くことで得られる「安心の多い日常」は、何よりのプレゼントになるのではないでしょうか


出典:ニューモラル 心を育てる言葉366日