見返りを求めず自分の喜びとする


ある子育ての終わった主婦は「自分がここまでやってこられたのは、周りの多くの人たちのお世話を受けたおかげだから、今度は自分のできることでお返ししたい」と、報酬を求めずに、自分の車で身体障害者やお年寄りを目的地まで運んでいるそうです。

このような思いやりの心づかいと行いの積み重ねによって、周りの人々から慕われ、感謝される人間になっていきます。そして、知らず知らずの間に周りの人からも信頼され、やがてその人自身の将来の幸せに結びつくのです。

“人の身になって考え、人のために尽くすことが、いちばん自分のためになる”ことが分かるようになったとき、人間として生きる喜びが味わえるのではないでしょうか。

(一六二号)


出典:ニューモラル-心を育てる一日一話