親の本来の特性は、わが子が何歳になっても、自分のことはかえりみずに、わが子の命を守ろうとするものです。私たちは、自分の命が親にとって、何にもまさる宝のような存在であることを決して忘れてはならないと思います。

中国の古典『孝経』に「身体髪膚これを父母に受く。あえて毀傷せざるは孝の始めなり」という言葉があります。これは、私たちの髪も皮膚もすべて父母から授かったものである。これをあえて傷つけないように心がけることが孝行の始まりであるということをいっています。

親は子どもの小さなけがであっても、自分のことのように心配する心を持っています。

(二二二号)

出典：ニューモラル-心を育てる一日一話