心と知恵で支える介護


「介護には、心と知恵と技術が必要である」といわれます。

 介護に際して最も重要なことは、介護を受ける人に対して、家族全員が心からの愛情を持って接しているかどうかです。そのためには、介護をする側が問題を一人で抱え込むのではなく、多くの人々と分担して、専門家の知恵や技術を上手に利用することも必要です。大切なことは「介護を受ける人にとって、どうすることがいちばんよいのか」「お互いの関係をよい状態に保つには、どうすればよいのか」という点ではないでしょうか。

また、親族や地域など周囲の人たちの無理解も、介護に当たる人を苦しめます。周囲が介護の大変さをよく理解して、金銭面や肉体面、心理面などのさまざまな形で支援していくことも求められるのです。


出典:ニューモラル 心を育てる言葉 366日