親に対する 感謝の表し方


親というものは、子供が大人になり、自分の所帯を持つようになると、「親としての役目を終えた」と肩の荷が下りたように感じます。しかし、その一方で「掌中の珠」を失ったように心寂しい気持ちにもなるものです。「子供に甘えてはいけない」「子供の独立を祝福し、子供たちの幸せを遠くから見守ってやらなければならない……」と自分で自分に言い聞かせながらも、その寂しさから逃れられない人も少なくありません。

親に対する感謝の気持ちを表すには、「父の日」や「母の日」の贈り物のように、一時的・物質的なものだけでは足りません。家族で協力し、親の寂しさを埋め、安心してもらうための日々の努力が必要なのではないでしょうか。


出典:働く人の心を磨くモラルBIZ 第39号