「思いあがり」と「思いやり」


親と子のコミュニケーションがうまくいかなかったり、また断ち切れてしまっているのは、どうやら自分中心の心が原因のようです。親は子どもの心に温かな思いやりを育てたいと願っています。そのためには、この自分中心の心を徐々に取り除いて、慈悲心に基づいた親の愛情を少しでも多く、 子どもたちに注いでいきたいものです。子どもたちも、こうした親の思いやりを求めているのです。 つまり、「思いやり」とは、道徳心―低いやわらかな広い心で、相手の立場にたった心づかいと行いをいうのであって、利己心に基づいた自分中心の考え方や行動は、「思いあがり」といえるのではないでしょうか。


出典:ニューモラル 心を育てる言葉 一日一話