受け取りやすいボールを投げる


コミュニケーションは、よく「キャッチボール」にたとえられます。お互いが相手の状況を見ながら、受け取りやすいボールを投げることが基本です。
ところがメールや手紙、電話などは、相手の姿が直接に見えません。そうした相手と上手にキャッチボールをするためには、相手の状況を察する温かな心配りが必要です。そこから安心感や信頼感が生まれ、よりよいコミュニケーションが広がります。 例えば、メールの場合は自筆の手紙に比べて素っ気なく感じられるものですから、
文章の調子を和らげる。手紙の場合は美しい文字で丁寧に書こうと心がけたり、センスのある用箋や封筒を選んだりする。電話では、相手の都合を確かめてから用件を伝え、受話器を置くときは静かにーこうした一つ一つの心配りが「受け取りやすいボール」であり、相手に対する思いやりや愛情の表れといえるでしょう。


出典:ニューモラル-心を育てる言葉366日