支えられて生きる


私たちの人生は、常に、どこかで誰かに支えられています。この人生を喜びの多いものにしていくためには、そうした人たちとの絆を深め、みずから進んで思いやりの心をはたらかせていくこと―「相手の人格を尊重し、受け入れていく心」や、「相手の喜びや悲しみに共感する心」が欠かせません。自分自身の心を開き、相手の心に寄り添い、これを無条件に受け入れてこそ、相手の言葉の裏にある「本当の思い」に触れることができるのではないでしょうか。

苦難に直面し、気持ちが落ち込んだときは、「多くの人から支えられている」という事実にあらためて思いを致してみましょう。その人たちへの感謝の思いから、“皆に恩返しをしたい”、“自分も誰かを支えることができるようになりたい”という気持ちが生まれたなら、きっと前向きな心を取り戻すことができるでしょう。


出典:ニューモラル-心を育てる言葉366日