モラル
食べることは人間形成の基礎

現在、食をめぐって、次のような問題点が指摘されています。
- 食習慣の乱れ
- 栄養面での偏り
- 食文化の継承の断絶
- 低い食料自給率
- 食べ物の安全性への不安
- 食べ残しなどによる食品の廃棄
こうした危機感から平成十七年六月に制定された「食育基本法」では、食育(食に 関する教育)を知育・徳育・体育の基礎として位置づけています。そこには「食べることは豊かな人間形成の基本である」との考え方があります。
特に家族と共にする食事は、家族の絆を強めるとともに、食事のマナーや調理法、味付けなど、食に関わるさまざまな文化を伝える場でもありました。食生活の崩壊は、健康面だけでなく、私たちの生き方そのものに大きく関わる問題です。家庭、学校、そして地域の中でも「食」のあり方を見つめ直していきたいものです。
(四五二号)
出典:ニューモラル-心を育てる言葉366日