人間は自分がよいことだと思っていることは、ほかの人にとってもよいことだと思いがちです。
自分が熱中している趣味や、よいと思っている健康法をほかの人にも勧めるなど、「自分が好きなこと」を基準として、相手や周囲に 接していることはないでしょうか。 それがたとえよいことであっても、 相手の立場や状況を考えることな く無理強いするのは、「よかれと思って」という自分の勝手な「思い 込み」であり、「思いやり」ではないかもしれません。 「よいこと」をするときも、本当に相手の幸せを願う気持ちでそれを行っているのか、自分中心の考え方になってはいないかと、自分に問い直してみる心の余裕が欲しいものです。

出典：働く人の心を磨くモラルBIZ　第37号