親父の嬉しそうな顔


息子の優が親父の保護者になって、東へ西へ東京へ大阪へ、旅の道連れ結構楽しいよ、親父は耳が遠いからいつも通訳するのは面倒だけど、息子の声と女の声が聞き取れるので助かっているよ。
八十代の女性に「お嬢さん」なんて呼びかけるのは恥ずかしいけど、一声かけられた九十代の女性でも「お嬢さん」は嬉しいらしくニコーとする女の笑顔見るのも楽しいよ。外国人には「ハロー」なんて、美人の外国人には「アイラブユー」大木のような女が親父をギューッと抱きしめる。親父の嬉しそうな顔見るのは照れ臭いけど愉しいよ。


( 岐阜県・K.H/50代・男性)