こうして生まれる!?兄弟・姉妹間の温度差


近所でも仲の良さが有名で、大人になってからも頻繁に会っている関係。
そんな兄弟や姉妹の関係がいっきに崩れてしまうのが、遺産相続トラブル。

そもそも、そんなに仲が良かった兄弟や姉妹がなぜそうなってしまうのか?
それは、遺産相続トラブルによって起こる、兄弟・姉妹間の「温度差」にあります。

今回、その温度差がどうやって生まれるのか。大きな2つのケースをご紹介します。


「やった」「やってない」の温度差

親と同居していたり、面倒をみていた兄弟とそうでない兄弟とで温度差が生まれます。親が亡くなる前は面倒をみることに一生懸命になっていたり、「自分の親だから」という親孝行的な気持ちでいても、いざ亡くなって遺産相続となると、やはり同居していたり面倒をみていた人と、そうでない人は兄弟や姉妹であっても温度差が生じます。そして、「やった」人の主張が強くなり、トラブルが発生してしまいます。そうならないためには、同居している、面倒をみている状態のときやそれをはじめるタイミングで兄弟、姉妹同士で話し合い、取り決めをしておくことが大切です。

「いる」「いらない」の温度差

例えば、両親が持っているマンションやアパートを共有し、みんなで家賃収入を得ている場合、親が亡くなってそこを売るとなると、ここで温度差が生まれます。全員がその場所に住んでいれば、まだ温度差が生まれる確率は低いですが、誰かひとりは結婚している、誰かひとりは別のマンションで暮らしている、そうなるとそこに住んでいる人と住んでいない人とで温度差が生まれ、遺産相続の際に、その物件が「いる」「いらない」とトラブルが起きます。そうならないためには、事前に話し合いをして、そうなったときにどうするのか決めておくとスムーズに解決することができるはずです。

「やった」「やらない」と「いる」「いらない」の問題はこのケース以外にも色々とあります。どちらの問題も大切なことは、トラブルが起きる前に、兄弟や姉妹同士でよく話し合っておくということです。あとから自分の気持ちを伝えたり、主張をしてももめる一方で、仲を悪化させる原因にもなります。兄だから弟だから、姉だから妹だからは関係なく、思いはちゃんと伝え、事前に取り決めをし、書面として残しておくとともに、両親にもその内容を知っておいてもらいましょう。


出典:株式会社夢相続