Warning: "continue" targeting switch is equivalent to "break". Did you mean to use "continue 2"? in /home/users/1/yume-souzoku/web/kazoku-kizuna/wp-content/plugins/jetpack/_inc/lib/class.media-summary.php on line 77

Warning: "continue" targeting switch is equivalent to "break". Did you mean to use "continue 2"? in /home/users/1/yume-souzoku/web/kazoku-kizuna/wp-content/plugins/jetpack/_inc/lib/class.media-summary.php on line 87

Warning: include_once(acf-wp-wysiwyg/acf-wp_wysiwyg.php): failed to open stream: No such file or directory in /home/users/1/yume-souzoku/web/kazoku-kizuna/wp-content/themes/kimochi-note/functions.php on line 5

Warning: include_once(): Failed opening 'acf-wp-wysiwyg/acf-wp_wysiwyg.php' for inclusion (include_path='.:/usr/local/php/7.4/lib/php') in /home/users/1/yume-souzoku/web/kazoku-kizuna/wp-content/themes/kimochi-note/functions.php on line 5

Warning: Cannot modify header information - headers already sent by (output started at /home/users/1/yume-souzoku/web/kazoku-kizuna/wp-content/plugins/jetpack/_inc/lib/class.media-summary.php:77) in /home/users/1/yume-souzoku/web/kazoku-kizuna/wp-includes/feed-rss2.php on line 8
娘から母へ – 家族をつなぐきずな倶楽部 http://kazoku-kizuna.jp Mon, 23 Jan 2023 04:03:46 +0000 ja hourly 1 https://wordpress.org/?v=4.9.25 148687284 http://kazoku-kizuna.jp/2021/04/16/%e8%8a%b1-2/ http://kazoku-kizuna.jp/2021/04/16/%e8%8a%b1-2/#respond Fri, 16 Apr 2021 02:00:59 +0000 http://kazoku-kizuna.jp/?p=9697 脳梗塞で急きょ入院した母を、病院へ見舞う度に、玄関に飾られている花々が、遠くから通う私たち姉妹の心を、なごませてくれた。病院まで二時間は軽くかかり、母の見舞いの為に通っているだけなのに、到着した途端に、とても疲れを感じていた。

「お母さん、今日も瑞穂と美登里が見舞いに来たよ!体はどんな具合?まだ痛みがとれんの?いけんねえ。」方言を交えて母に話しかけた。
すると四人部屋に入院していた母が、ゆっくりと身体を起こした。それまでの硬い表情が、見舞った私たちを見た途端に、みるまにゆるんだ。
「よう来てくれたね。ずっと今まで時計を何回も見て、まだかまだかとイライラしながら、待っちょったんよ」
しわの増えた顔。?せた身体……。鼻の奥がツーンと痛くなる。「ごめんね。遅くなってしもうて」率直に母に謝ったものだ。

そうこうしている所に看護師さんが、一人入って来られた。
「吉村さん、体温をはかりましょうね」
その包み込むような言葉かけが、なんとも優しい。母は体温計をわきに挟んだままじっとしている。
「看護師さん、嫁が持ってきてくれたあの花は、どうなっちょりましたか?」と尋ねる母。
「ああ、あの花は玄関先に飾りましたよ。お嫁さんが、大事に育ててこられた花ですもの。玄関で確かめてみてね」
看護師さんは、笑顔で応えて下さって、部屋をあわただしく出て行かれた。

この会話だけでは、様子が良くわからないので、詳しいことを後で母から聞き出した。それは兄嫁が自分が育てた花を、母の病室に見舞いで持参したのだとか。花好きの母は入院する前には、自分の手で花や樹木を育てていた人だった。
だから丹精込め栽培された嫁のお花の手土産が嬉しくて、看護師さんに「この花、嫁が育てたんですよ!」と、自慢せずにはおれなかったようなのだ。

私たち姉妹が感動したのは、その時の看護師さんの対応だった。「ステキな花ですね。早速玄関に飾らして頂きましょう」
突然の入院先では知り人もいず、誰とも話をすることのなかった母。満たされないその母の寂しさを素早く察知して、玄関先の大きな花瓶に、わざわざ生けて下さったのだ。
ナースコールで昼夜を問わず、患者から呼び出される看護師さん。患者の身体には注意を払われても、あまりに多忙故に、その心の奥までを推し量るのは、難しいと思えるのだが………。

母が帰り支度をした私たち娘を見送る為、病院の玄関先に一緒に出た。玄関には大きな花瓶が置いてあった。多分入院患者さんからのお花だろうか。美しい花々が花瓶からあふれんばかりに飾ってあった。すると
「この花!ウチの花が、ここに生けてあるよ。あんたらあもよく見てちょうだい。これが恵子さんが持って来てくれたウチの花なんよ。」
その花は決して豪華ではなかったが、ひっそりと片隅の方にいけてあり、目立ちはしないけど、花本来の持つ素朴な美しさを放っていた。
子どもみたいに、思わず大声をあげて兄嫁の持参してくれた花を見つけて、喜んでいた母………。
(看護師さん、母の気持ちを汲んで、忘れずにいけて下さっていて、ありがとうございました)心の中で看護師さんにお礼を言う。自然と目頭が熱くなってきた。


(佐賀県・S.N/女性)

]]>
http://kazoku-kizuna.jp/2021/04/16/%e8%8a%b1-2/feed/ 0 9697
母の介護 http://kazoku-kizuna.jp/2021/02/15/%e6%af%8d%e3%81%ae%e4%bb%8b%e8%ad%b7/ http://kazoku-kizuna.jp/2021/02/15/%e6%af%8d%e3%81%ae%e4%bb%8b%e8%ad%b7/#respond Mon, 15 Feb 2021 02:00:03 +0000 http://kazoku-kizuna.jp/?p=9157 「どうしてこんな事になってしまったんだろう」突然に、というかあっという間に、いわゆる実母の介護をすることになりました。 元気で前向きで明るい母が入院して退院する時には寝たきりで遺漏をし、話もできなくなっていました。 毎日オムツの取り換え、遺漏での食事、散髪、体調管理、マッサージ、、、失敗もたくさんしました。 元気な母の姿を思い出し涙するときもありました。 でも少し笑ってくれると嬉しくて、調子がよいと嬉しくて、、 そんな日々が8か月ほど続きました。 しかし、だんだんいろんな機能が低下し肝硬変になり黄疸がでて、死ということを考える辛い日々となりましたが 最期は私が看取る。私がいてあげる。と心に決めました。 母に横に寄り添い「ありがとう」の気持ちを伝え、母の娘でよかったことを伝えた翌日 母は私と大好きな孫そして看護婦さんに看取られ静かに息をひきとりました。 私は当時、介護という言葉に違和感がありました。 母は私のために頑張って生きてくれたんです。 私が母を介護していたのではなく、私を母が介護してくれていたんだと気づきました。 そしてすべての事は、在宅介護にかかわってくださった方々、まわりのみなさん、家族、すべての助けがあってできたこと。 私たち親子は幸せでした。 母が逝ってもう2年4か月です。


(石川県・Y.T/女性)

]]>
http://kazoku-kizuna.jp/2021/02/15/%e6%af%8d%e3%81%ae%e4%bb%8b%e8%ad%b7/feed/ 0 9157
私のために長生きしてほしいと願っている。 http://kazoku-kizuna.jp/2021/01/22/%e7%a7%81%e3%81%ae%e3%81%9f%e3%82%81%e3%81%ab%e9%95%b7%e7%94%9f%e3%81%8d%e3%81%97%e3%81%a6%e3%81%bb%e3%81%97%e3%81%84%e3%81%a8%e9%a1%98%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%81%84%e3%82%8b%e3%80%82/ http://kazoku-kizuna.jp/2021/01/22/%e7%a7%81%e3%81%ae%e3%81%9f%e3%82%81%e3%81%ab%e9%95%b7%e7%94%9f%e3%81%8d%e3%81%97%e3%81%a6%e3%81%bb%e3%81%97%e3%81%84%e3%81%a8%e9%a1%98%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%81%84%e3%82%8b%e3%80%82/#respond Fri, 22 Jan 2021 02:00:43 +0000 http://kazoku-kizuna.jp/?p=8728 私は毎週後半、母と兄が暮らしている実家に通っている。母は90歳。3年前に父を見送った後、週に1回のデイサービスを楽しみながら、家事を何とかこなしている。その年齢にしてはしっかりしているが、さすがに最近は物忘れが増え、背中も一層丸く足元も危うくなってきた。
私が手助けするのは、買い物や通院介助、兄がしない布団干し、庭木の剪定もする。実家に2、3泊し、その間に必要な用事を済ませ、土曜か日曜に自宅に戻る。その時、毎回、私は「また来るね。何かあったら電話してね」と言い、母が「ご苦労さん。また頼むわ」というのが決まりだった。が、ここ2週間続けて母が「またよろしくお願いします」と丁寧に言うようになった。一度目はあまり気に留めなかったが、二度目に聞いた時「あ、まただ」と思った。普通に「じゃあね」と別れたが、自宅に帰るまでも帰ってからも、母のその言葉を思い出して切なくなってきた。
農村の貧乏な百姓家に生まれ育ち、極端に恥ずかしがり屋だった母はそんな言葉遣いをする人ではなかった。今、母はどんな気持ちでいるのだろう。私を頼りにし感謝してくれているのは確かだと思う。10年ほど前には末っ子の私のために「もう少し長生きしてやりたい」と言っていたのに、いつしかそういう言い方をさせてしまっている。原因は私にあるのかもしれない。私はため息をつく。私はいまだにどこか母に甘えている。高齢になった母の気持ちを考えずに言いたい事を言ってしまうときがあるのだ。その母の言葉が気兼ねから出たものだとしたら、実に申し訳ないと反省した。
次に実家に行ったら、口うるさく言ってしまう事を詫び、私の方こそ母を頼りにし実家に来るのを楽しみにしているのだと言おう。あなたが産んで育てた娘なのだから、世話を掛けていると気兼ねなどしないでほしい。私のために長生きしてほしいと願っている。


(和歌山県・S.K/女性)

]]>
http://kazoku-kizuna.jp/2021/01/22/%e7%a7%81%e3%81%ae%e3%81%9f%e3%82%81%e3%81%ab%e9%95%b7%e7%94%9f%e3%81%8d%e3%81%97%e3%81%a6%e3%81%bb%e3%81%97%e3%81%84%e3%81%a8%e9%a1%98%e3%81%a3%e3%81%a6%e3%81%84%e3%82%8b%e3%80%82/feed/ 0 8728
お母さんへ http://kazoku-kizuna.jp/2020/12/25/%e3%81%8a%e6%af%8d%e3%81%95%e3%82%93%e3%81%b8-7/ http://kazoku-kizuna.jp/2020/12/25/%e3%81%8a%e6%af%8d%e3%81%95%e3%82%93%e3%81%b8-7/#respond Fri, 25 Dec 2020 02:00:49 +0000 http://kazoku-kizuna.jp/?p=8540 今年5月に結婚した新婚です。いままで、母ひとり子ひとりで生きてきました。母への感謝を伝えるため、花嫁の手紙形式で作成しました。よろしくお願いいたします。

大好きで・大切なお母さんへ
お母さん、いままで育ててくれて、本当にありがとうございました。
わたしはお母さんの娘に生まれて、幸せです。
小さいころから、お互いよく本を読みましたね。図書館に行き・本屋に行き、とても楽しかったです。
また、おばあちゃんに喜んでもらおうと、花火大会が見える、高級ホテルに泊まりましたね。一年に一度のお楽しみでした。
そして彼と出会って、毎日が、もっと楽しく・幸せになりました。
彼と一緒に、和歌山のパンダをみにいったり・熊本のキャラクターをみにいったりしました。彼は、お母さんの願いを叶えてくださいました。
わが家では、彼の大好きなハイボールを、うれしそうに作るお母さんが、とてもかわいかったです。
お母さんのような、優しい女性になっていきたいと思います。
まだまだ足りないところもあるわたしですが、彼と笑顔のたえない家庭を作っていきたいと思います。
いまわたしは、最高のパートナーに出会い、幸せをかみしめています。
お母さん。どうかこれからも、よろしくお願い致します。


(広島県・K.K/30代・女性)

]]>
http://kazoku-kizuna.jp/2020/12/25/%e3%81%8a%e6%af%8d%e3%81%95%e3%82%93%e3%81%b8-7/feed/ 0 8540
ママへ http://kazoku-kizuna.jp/2020/12/25/%e3%83%9e%e3%83%9e%e3%81%b8-2/ http://kazoku-kizuna.jp/2020/12/25/%e3%83%9e%e3%83%9e%e3%81%b8-2/#respond Fri, 25 Dec 2020 02:00:48 +0000 http://kazoku-kizuna.jp/?p=8546 3兄妹の長女に生まれて嫌なことばっかりです。お母さんは息子に優しく娘に冷たいって言うけどほんとにそう。家事を手伝えと言われるのも私ばっかり。私が出かける時にもいい顔して送り出してくれたことなんてない。
ほんとは私だって弟と同じように可愛がって欲しい。甘えたい。
でも面白い時一緒に笑うのもママで、カフェで贅沢を許してくれるのもママだけで、私が病気になった時1番に心配してくれるのもママ。
多分誰よりも私の扱い方をわかってるからこそ弟二人との扱いがちがうって今はわかります。
社会性を学べる3人兄妹に生まれることができて、今まで大した事件もなく平凡に生きてくることが出来て、お母さんとお父さんに恵まれて。私は本当に幸せものです。ママの子どもに生んでくれてありがとう。
ママはどんな辛い時だって泣かない、強い女だから。永遠にわたしの憧れです。
これからママの助けになるようにたくさん恩返しができるように頑張るから一緒に旅行行こう。
真瑛より


(千葉県・M.H/10代・女性)

]]>
http://kazoku-kizuna.jp/2020/12/25/%e3%83%9e%e3%83%9e%e3%81%b8-2/feed/ 0 8546
本当にありがとう。 http://kazoku-kizuna.jp/2020/12/21/%e6%9c%ac%e5%bd%93%e3%81%ab%e3%81%82%e3%82%8a%e3%81%8c%e3%81%a8%e3%81%86%e3%80%82/ http://kazoku-kizuna.jp/2020/12/21/%e6%9c%ac%e5%bd%93%e3%81%ab%e3%81%82%e3%82%8a%e3%81%8c%e3%81%a8%e3%81%86%e3%80%82/#respond Mon, 21 Dec 2020 02:00:37 +0000 http://kazoku-kizuna.jp/?p=8543 その昔、「生きている意味が分からない」と言った私に「お母さんのために生きて」と言ってくれたね。
それだけで十分生きている理由になったし、
どうせ生きているんだから楽しく過ごそう、って思ったら
幸せがやって来たよ。
本当にありがとう。
今になって、「生きている意味が分からない」と言ってしまったこと、
自分の子供から言われて
それが貴女をどれだけ悲しませたのかと思うと
後悔しかありません。
本当にごめんなさい。
私はこんなにも貴女の愛に包まれて生きているんだと思うと本当に幸せな娘です。
私のために長生きしてね。


(愛知県・H.F/40代・女性)

]]>
http://kazoku-kizuna.jp/2020/12/21/%e6%9c%ac%e5%bd%93%e3%81%ab%e3%81%82%e3%82%8a%e3%81%8c%e3%81%a8%e3%81%86%e3%80%82/feed/ 0 8543
お母さんのご飯 http://kazoku-kizuna.jp/2020/12/14/8526/ http://kazoku-kizuna.jp/2020/12/14/8526/#respond Mon, 14 Dec 2020 02:00:50 +0000 http://kazoku-kizuna.jp/?p=8526 最近顔見せへんけど元気にしてる?
息子の好物が、お母さんの得意料理でさ。
自分なりに頑張って作るんやけど、やっぱりあの味はできへんねん。
ちゃんと、花嫁修行してもらえば良かったわ。
昔から、外食してもお母さんのご飯がやっぱり一番美味しいと思ってた私。
そんな私の息子にさ、「好きな食べ物何?」って聞いたら決まってこう答えるねん。
言わせてるんちゃうで?!
「ママの作ったごはん」やって。
お母さんの味にはまだまだ及ばんけど、自分の作ったご飯が好きって言われるのめっちゃ嬉しいな。
お母さんが、どんなに疲れてても毎日ご飯作ってくれてたから、それだけは私も頑張ってるで!!
息子にも、お母さんが料理上手やった事ちゃんと言うてるからね。
面と向かって言うた事なかったけど、「毎日美味しいご飯作ってくれてありがとう」
いつかまた
会えた時、ちゃんと言うから。それまで、待っててな。
その日までは。
その日を、楽しみに、毎日ご飯作り続けるわ。
時々、また、来てな。待ってるわ。


(大阪府・S.K/30代・女性)

]]>
http://kazoku-kizuna.jp/2020/12/14/8526/feed/ 0 8526
30年後の娘より、30年前のお母さんへ http://kazoku-kizuna.jp/2020/12/14/30%e5%b9%b4%e5%be%8c%e3%81%ae%e5%a8%98%e3%82%88%e3%82%8a%e3%80%8130%e5%b9%b4%e5%89%8d%e3%81%ae%e3%81%8a%e6%af%8d%e3%81%95%e3%82%93%e3%81%b8/ http://kazoku-kizuna.jp/2020/12/14/30%e5%b9%b4%e5%be%8c%e3%81%ae%e5%a8%98%e3%82%88%e3%82%8a%e3%80%8130%e5%b9%b4%e5%89%8d%e3%81%ae%e3%81%8a%e6%af%8d%e3%81%95%e3%82%93%e3%81%b8/#respond Mon, 14 Dec 2020 02:00:14 +0000 http://kazoku-kizuna.jp/?p=8523 元気ですか?
知らない土地での子育て、
田舎での生活、同居など、
きっと大変なことも多いよね。
毎日すごくがんばってるね。
今の私があなたに会いに行って、
話ができたらいいのにね。
私もふるさとを離れて、
今は子育てを頑張っています。
あなたの気持ちも
今なら理解できるようになりました。
時が経ち、様々なことが変化しても
あなたを想う気持ちは変わりません。
いつもありがとう。
お互いがんばろうね。
30年前のお母さんへ
30年後の娘より


(京都府・Y.M/30代・女性)

]]>
http://kazoku-kizuna.jp/2020/12/14/30%e5%b9%b4%e5%be%8c%e3%81%ae%e5%a8%98%e3%82%88%e3%82%8a%e3%80%8130%e5%b9%b4%e5%89%8d%e3%81%ae%e3%81%8a%e6%af%8d%e3%81%95%e3%82%93%e3%81%b8/feed/ 0 8523
母のそばで眠る http://kazoku-kizuna.jp/2020/11/20/%e6%af%8d%e3%81%ae%e3%81%9d%e3%81%b0%e3%81%a7%e7%9c%a0%e3%82%8b/ http://kazoku-kizuna.jp/2020/11/20/%e6%af%8d%e3%81%ae%e3%81%9d%e3%81%b0%e3%81%a7%e7%9c%a0%e3%82%8b/#respond Fri, 20 Nov 2020 02:00:00 +0000 http://kazoku-kizuna.jp/?p=8425 もう自分の力では、ベッドから起き上がることも、自分の足で歩くこともできなくなってしまった私の母
木村紀子、88歳。施設に入って迎える3度目の秋。
夕食は、ヘルパーさんに、着替え、おむつ交換をしてもらうと、母はすぐ静かな眠り駅を立てた。
午後6時。
どんな夢を見ているのだろう。
働き者で何でも手作りした。
私の洋服、味噌、ジャム、梅干し。なんでも大切にした。
糸1本、紙1枚。そして、家族。
父が入院して2ヶ月。認知症のせいか、父のことを口にしない。
福祉タクシーで、病室へ連れて行くと、
「お父さんどうしたの?」と子供のようにびっくりするほど大きな声で言う。
「お父さん、お腹を壊したの」と私は小さな嘘をつく。
「何食べたの?ばかだね」
黒い瞳は、人を疑うことを手放したかのように住んでいる。
「お母さん帰るよ」
「私、ずっとここにいる」
「また明日ね」
「ここにいる」
私の母の車椅子を少し乱暴に押し、病室を後にする
寂しそうな父の顔。
施設に戻り、2人でバナナを食べる。
「おいしい?」
「うん、とても」

夜、母のベッドのそばに布団を教えて横になると、「あんた風邪ひくよ、毛布もう1枚かけなさい」と母の声「うん。大丈夫だよ」母の顔を覗くと、そこには子供の体を心配する母親の顔があった。
かつて、母が私のそばで寝たように。
安心な眠り。
この細やかで尊い時間。
私は、「ありがとう」とカーテンを開けて月に言った。きれいな月に言った
母に、父に、届くように。
願いを込めて。


(北海道・H.T/60代・女性)

]]>
http://kazoku-kizuna.jp/2020/11/20/%e6%af%8d%e3%81%ae%e3%81%9d%e3%81%b0%e3%81%a7%e7%9c%a0%e3%82%8b/feed/ 0 8425
亡き母へ http://kazoku-kizuna.jp/2020/11/13/%e4%ba%a1%e3%81%8d%e6%af%8d%e3%81%b8/ http://kazoku-kizuna.jp/2020/11/13/%e4%ba%a1%e3%81%8d%e6%af%8d%e3%81%b8/#respond Fri, 13 Nov 2020 02:00:52 +0000 http://kazoku-kizuna.jp/?p=8408 私の結婚式
慣れないところで、迷惑をかけるから、
留守番を買って出た。目の不自由になった
母ちゃん
誰も反対しなかった、でも、壇上で手を引いて、
母ちゃんに花束をあげるべきだった。
結婚式に出会うたび今にして思うのです。
母ちゃんごめんね。
島倉千代子が歌う、
「東京だよ、おっかさん」
あの歌を聴くと泣けちゃうんだよ。
母ちゃんは、東京で新婚生活、
大震災で、田舎へ戻ったとのこと。
学生時代東京で過ごしたのに、
自分のことで精一杯、
呼ぶこともしなかった。
その後もずっと、ずっとしなかった。
あーちゃんごめんね。
母ちゃん亡くなってから、
母ちゃんのタンス開けました。
就職して職員旅行で、人真似して、
買った浴衣の帯と下駄、
タンスの中で、風呂敷に包んであった。

同居していた子が顔を出し
「下ろせば」といっても大切にしまっておいたんだわ
泣きじゃくった私を、姉が抱いた。


(栃木県・N.Y/70代・女性)

]]>
http://kazoku-kizuna.jp/2020/11/13/%e4%ba%a1%e3%81%8d%e6%af%8d%e3%81%b8/feed/ 0 8408