また、「社会の質、レベルは、老人の扱いによって判断される」 とも述べました(「毎日新聞」 昭和63年6月5日)。
高齢化がますます進む現代の日本。
お年寄りが人生の先輩として尊重される、優しい社会にしていきたいものです。
お年寄りが大切にされる社会は、子供も、若者も、熟年も、男性も、女性も、皆が生き生きとして共に生きる社会でしょう。
そのためにも、まずは家族のつながりが生き生きとしたものになるよう、改めて心がけることが大切ではないでしょうか。
出典:働く人の心を磨くモラルBIZ 第45号
]]>しかし、多くの物を所有し消費しながらも、
どこか満ち足りない思いを抱えて毎日を過ごしている人は少なくないのではないでしょうか。
一方、世の中には、生き生きとボランティア活動を行う人もいます。
そうした人たちのように、どのようにすれば人や社会の役に立てるかを考えることは重要でしょう。
それとともに、「自分の働きを通して、心豊かな人間関係を育んでいこう」と考えることも大切ではないでしょうか。
人生の充実、心の充実が求められている今こそ、「つながりの豊かさ」について考えていきたいものです。
出典:働く人の心を磨くモラルBIZ 第45号
]]>心に強く残る誰かとの出会い、一生に一度限りの出来事との出合いなど。
そうした出会いによって、自分の心が変化することがあります。
それは相手や出来事が自分に何かを与えてくれたからというより、
出会いを通して自分の考え方や価値観が変わっていくことが多いからではないでしょうか。
そして、変化した自分の考え方と行動によって、新たな出会いやつながりが生まれることもあるでしょう。
言い換えれば、自分の心の成長にふさわしい出会いが訪れるともいえます。
その意味で、素晴らしい出会いは、待つものではなく、自分から求めて得るものだといえるのではないでしょうか。
出典:働く人の心を磨くモラルBIZ 第45号
]]>人は、他人に対して「もう少し○○してほしい」というふうに思いがちです。
そこには、相手を自分の都合の良いように変えたいという考えが潜んでいるのではないでしょうか。
そのような思いがあると、それが相手にも伝わり、余計にうまくいかなくなるかもしれません。
そんなときは、相手を変えようとするのではなく、相手が良くなり幸せになるためには自分がどのように関わればいいか、
という視点で考えてみてはいかがでしょうか。
自分自身が変わることで、相手に対する感情も、また、相手の対応さえも、変わってくるかもしれません。
出典:働く人の心を磨くモラルBIZ 第44号
]]>日常生活の中で誰もが経験していることではないでしょうか。
こういう心づかいは、破壊的で非生産的です。
不満などを感じたときには、意識して自分の心を切り替えることが大切です。
“愛は愛を呼び、感謝は感謝を呼ぶ”といいます。
例えば、家事や育児をしてくれている妻への感謝の心は、家庭の中に温かさを生むことでしょう。
夫の妻への感謝の心は、妻の夫への感謝と思いやりの心を呼び起こします。
感謝の心は、建設的で生産的な心づかいです。
それに気がついた人が、進んで自分の心をプラスの方向に切り替えることが大切ではないでしょうか。
出典:働く人の心を磨くモラルBIZ 第44号
]]>日々の自分の言動を理想の自分に近づ けるためのものです。
そして、それは私たちの心を明るく希望に満ちたものにしてくれる前向きな心づかいでもあります。
また、悪いことが起こったときに反省するだけでなく、
良い出来事があったときに自分の心づかいを振り返ってみることも大切です。
これを習慣づけるためには、日記をつけることも一つの方法でしょう。
不満であれ喜びであれ、その日に感じたことを書き留めて、自分の心の動きを見つめ直してみるのです。
深く自分の心を見つめ、一日一日の反省を心に刻み、明日へのエネルギーを養っていきましょう。
出典:働く人の心を磨くモラルBIZ 第44号
]]>ところが、方法が不十分であったがために、思うような結果が得られないことがあります。
例えば、忙しそうな上司や同僚の仕事を手伝おうとするときに、 「これは私の方でやっておきますね」という事前の声かけや、
打ち合わせをせずに着手してしまうと、 相手の意図に反する結果にもなりかねません。
そうなってしまっては、せっかくの善意が台無しになってしまいます。
「思いやりの実践」には、方法やタイミングも重要です。
そこまで思いを巡らせることで、初めて良い結果が得られるのではないでしょうか。
出典:働く人の心を磨くモラルBIZ 第44号
]]>「ある問題を解決しようとするとき、どうしたら最も賢明な策であるかを問うかわりに、
どうしたら最も愛のこもったやり方になるかを問うのが良策である」
(「希望と幸福ーヒルティの言葉」秋山英夫訳編・社会思想社)と。
人生には問題がつきものです。
焦ったり、悩んだり、苦しんだりすることもあるでしょう。
そうなる前に、あるいはその最中でも、どうしたら一番愛のこもったやり方になるかを、
諦めずに考えてみてはいかがでしょうか。
そうすれば、きっとよい知恵が得られるばかりでなく、
自分自身も人間的に大きく成長していくことができるでしょう。
出典:働く人の心を磨くモラルBIZ 第43号
]]>「何かが起こっても、損した、しまったと思わず、それを何とか生かした考え方をすると、とにかく頭にこない。
それが一番失敗をミニマム(最小限)にする方法になる。
むしろ新しい発見もできるし、それがかえって、大局的には能率がいいことになる」
(『かたくて、やわらかい頭』実業之日本社)と述べています。
人は物事が自分の思う通りにいかないとき、諦めてしまうことがしばしばあります。
また、少しの失敗で落ち込んでしまうこともあります。
しかし、このような発想でマイナスをプラスに転換し、粘り強く取り組んでいけば、
道が開けてくるのではないでしょうか。
出典:働く人の心を磨くモラルBIZ 第43号
]]>人生上の問題の多くは、知識だけでは解決しません。仕事で行き詰まったり、人間関係で悩んだりしたときも、「こうでなければならない」というように一つの考え方にとらわれることなく、柔軟に考えたいものです。
諦めずに考え続ける中で、きっとより良い解決策が見つかるでしょう。常にそう心がけていくと、困難を乗り越えて、しなやかに生きていくことができるでしょう。
出典:働く人の心を磨くモラルBIZ 第43号
]]>