出典:「三方よし」の人間学–廣池千九郎の教え105選
]]>ところが現在の資本主義の世の中においては、資本の大半を使っ てたくさんの材料を仕入れ、たくさんの人員を雇い、策を弄して売りまくることで利益を上げようとする経営者が多いのです。そこには人間を尊重した奥ゆかしい心づかいなどありません。たまたま成功することもあるかもしれませんが、多くは長続きせず、いずれ縮小や倒産の憂き目に遭ってしまうのです。
理想の経営を行う際の具体的な手法としては、例えば原材料費など、そのときの生産量に応じて増減する支出の部分を、平素から低く抑えておくようにします。つまり、資金の余裕を常に残しておくのです。人員や設備においても同様のことがいえます。
そうすれば、突発的で深刻な不況に見舞われ、過剰在庫が発生す るような状況でも、従業員の賃金を払い続けることができます。それで数カ月間持ちこたえれば、その間に態勢を立て直せるはずです。従業員を大切にする道徳的な経営を行うには、会社の数字についても鋭い感覚を持たなければいけないということです。
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]]>出典:「三方よし」の人間学–廣池千九郎の教え105選
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]]>経済活動にはありとあらゆる人々が関わっています。例えば会社 では、トップに経営者が存在します。社員やアルバイトなど会社に 雇用されている人たちがいます。さらに原料や商品の仕入れ先、販 売先(問屋や小売店)、消費者などが存在して、いわゆる事業、商売が成り立っているのです。また、何らかの商品が売れることによっ て、その商品を買っていない人にも影響が及ぶ場合があります。あ る消費者が喜んで購入・使用している商品が、他の人にとっては迷 惑になることもあるからです。
多くの国民が経済活動を行い、人々が納めた税金によって国・行 政が成り立っています。また多国間で大勢の人々が行き来し、貿易 が盛んに行われ、今や世界中の経済活動は網の目のように複雑に絡 み合っているといえるでしょう。
こうした世の中において、世界中すべての人々が利益を獲得し、 調和し、できるだけ犠牲を払わないで済む「完全な経済活動」を 行っていくことが、私たちには求められているのです。
出典:「三方よし」の人間学–廣池千九郎の教え105選
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