よい人柄をつくる


「あなたのお子さんは成績がよい」「あなたのお子さんは人柄がよい」ーーー親として 喜ばしく思えるのは、どちらの褒め言葉でしょうか。

国立教育研究所長などを務めた平塚益徳氏(1907~1981)は、品性の育成と いうことを大切に考えるイギリスでは、前者のように言われたとき、ほとんどの親は、 あまり喜ばないと述べています。「頭がいい」というのは、「切れる刃物を持っている」と言われたのと同じだからです。知識 とは、悪く使えば人を傷つける材料にもなるため、単なる「知識の人」はむしろ軽蔑されるというのです。

 さまざまな教科を学んで社会人として必要な知識や情を身につけ、自分の可能性を高める努力をするのは大切なことです。しかし、それらを真に生かすための品性を養うということに、私たちはもっと目を向けるべきではないでしょうか。


出典:ニューモラル 心を育てる言葉 366日