自分のことのように相手を思う


「忍耐」や「頑張り」、あるいは「正義感」や「真面目といった一般的にはよいと考えられることも、強く出しすぎると身勝手な言動になってしまうことがあります。「熱心すぎる」ために不熱心な人を責める、「正義感が強すぎる」ために相手の欠点が許せない、そんな「固い心」になりかねません。この「固い心」は、ともすると独善的になり、相手の立場や思いを顧みず、自分中心で身勝手な態度や行動を起こします。人を責めたり批判したりするのではなく、相手を思う温かい心が、人と人、心と心を結びつけ、お互いに安心感のある暮らしにつながっていくのではないでしょうか。そして、よりよい社会を築く力となっていくのです。


出典:働く人の心を磨くモラルBIZ 第38号