「孝」の心を育てる教育


小学校教師として長年尽力してこられた野口芳宏氏(日本教育技術学会名誉会長)は、過程における子供の教育に関して次のように述べています。

「親を大事にするということは非常に大切なことだと思います。『こういう暮らし方をすれば、きっと親は安心してくれるだろう』『こういうことをしたら親は悲しむだろう』と、いつでも親の姿が頭の中にあれば、人間はそう悪いことはしないのではないでしょうか」。

家庭や子供をめぐる問題が後を絶たない昨今ですが、親や祖父母を思いやる優しい心は、本来、誰もが持っている純真な真心ではないでしょうか。そうした美しい心を育み、伸ばしていく教育が、今、家庭・学校・地域社会で求められています。大人はその責任の大きさを自覚したいものです。


出典:ニューモラル「心を育てる言葉366日」