目に見えなくても通じる心づかい


私たちは、日ごろの小さな行いと同じように、いえ、それ以上に、目に見えない心づかいは無視しやすいものです。形のうえではよいことを行っているように見えても、心の中を見つめてみると、「自分をよく見せよう」「相手に嫌われたくない」「恩を着せておこう」など、自分の名誉や利益のため、という気持ちが知らず知らずにはたらいていることがあります。

心づかいは目に見えなくても、相手の心には必ず通じるものです。その結果、形のうえではよい行いをしていても、相手の心には「見栄っぱりだ」「恩着せがましい」「へつらっている」などという思いを起こさせることにもなります。

(二二五号)


出典:ニューモラル-心を育てる一日一話